皆様こんにちわ、河瀬です。
花粉のシーズンですねぇ。
生まれてこの方、ずっと花粉症な私は春というものが嫌いです。
更に言えば、花全般が嫌いです。
そこいらに咲いている花は何も悪くないんですけど、
「春=目の前の花の香り=スギ花粉・ヒノキ花粉症で辛い」の図式が、
パブロフの犬ばりに定義付けされてまして、
花粉症休暇なるものを何度も社会に提案しておりました。
花粉が目に見えていればこんなことになならなかったのに…。
重度の花粉症患者からすると花見なんてもってのほか!!
気が狂っているとしか思えない!!
そんな私が、今年は…!!
花粉症の症状がほとんどない!!
薬の力万歳!!医学の進歩万歳!!
日に一箱ティッシュを使い切る男が、
ポケットティッシュすら使い切りませんからねぇ。
すごいですね。薬。
さ、そんなことはどうでもいいですね。
新人公演05「しぐれ-shigure-」の稽古が始まりました。
参加者が多かったので演目が「しぐれ-shigure-」になりました。
「御陵の陽炎」を楽しみにしていただいていた皆様、すみません。
さて、この「しぐれ-shigure-」
初演は2007年4月に人間座にて上演したものです。
僕や為房が21歳の時の作品ですか。そうですか。
それが、10年の時を経て再び人間座でやることになろうとは…。
感慨深いものがあります。(2010年にART COMPLEX 1928で再演してるけど)
例のごとく、脚本をすべて書き換えました。
新人公演はズルしようと思って、昔の台本を持ってくるんだけど、
どーしても気に入らない箇所が多くて、全面書き直ししてしまいます。
結局。結局ないつものこと。
書き直しに際して、改めて、邪馬台国のことを調べ直しました。
今回注目したのは「古墳」
古墳は国の権力を誇示する為に、海沿いや川沿いに建てられ、
他国に自国の存在や政治力をアピールする狙いがあります。
なのに、内陸部に古墳があったりとかしてて「なんでだろう?」とは
ずっと思っていました。
そこで古墳の位置と、日本の標高地図を見比べて、
当時の日本の形を推し量りました。
大阪は海なのは知ってたけど、そういう形ね…。とか。
(難波は難しい波とあるように海ですね、船をつけるのに難しい波を持つ海です。
てか梅田も海だし、高槻まで海です。ただ、大阪城近辺から南は半島とか)
愛知県はほぼ島だし。
(島がつくとこが島。一宮近辺のみ陸地、一の宮。そういう意味かと納得。
私の出身地春日井も陸地。春日井に古墳あるもんねぇ。)
奈良県はほぼ湖だし。
(奈良盆地、半分以上湖だった話。滋賀県のこと悪く言えない。
平城京の位置に納得です。北に山。南に湖、東に川、西に道という四神の考え)
京都は巨椋池でけぇし。
(京都は陸地だけど、川の氾濫がすごかったらしい。
今でも大雨が降ると桂川と鴨川すごいもんね…
長岡京も何度か流されてるし。500年後干拓技術があがり人が住めるようになる)
住める陸地が少ないのね、この時代。
その後、九州も推し量り。
太宰府(大陸からの兵を警戒した防衛拠点)が何故、内陸にあるのか
昔から大変疑問でありましたが…。
おそらくあのあたりは海で、海峡になっていたんじゃないかと。
勝手に想像して、うち震えておりました。
ただ九州は土地勘ないので調べても実感がない…!!
そして、魏志倭人伝の水行日程と当時の「里」の距離を調べ。
奈良県湖(巻向のあたりは陸だったけど)だし。ああ、これあれだ。
「邪馬台国は九州だ。」
と10年以上思い続けた説に真っ向から立ち向かうことになりました。
(もともと邪馬台国は奈良県推しでした)
…他にも出雲調べて、出雲大社は昔も海じゃないところにあったのか、
すげぇーってなったり。
関東平野調べて、広過ぎてよーわからんってなったり。
今の日本の形になったのが、
海の水位が変わったのか、
土砂が体積したのか、
人の土木技術が向上したのか、
よーわからんなぁって思いながら、
神社ってそもそも水の近くにあるものだったんじゃないかとか、
厳島神社のような形が基本形だったのでは…?とか
そんなことを興奮しながらずっとやっていて
脚本が書き上がるのが遅れたのはご愛嬌で。
あ、もう書き終わってますよ。
まぁ、そんな感じで。
新人公演05「しぐれ-shigure-」は
6月3日(土)〜4日(日)、人間座スタジオです。
[5回]